【RPEとは?】筋トレ強度を科学的に管理する方法|RIRとの違いと実践まで解説

筋トレをしていて

・重量設定で合っているのか分からない
・同じメニューなのに伸びない
と感じたことはないでしょうか。
このような悩みの多くは強度管理の曖昧さに原因があります。
筋力やパフォーマンスは睡眠・栄養・疲労といった要因によって日々変動します。
そのため、毎回同じ重量でトレーニングを行っていても常に最適な刺激が入るとは限りません。
そこで重要になるのが、RPE(主観的運動強度)という考え方です。本記事ではRPEの基本からRIRとの違い、さらに実践的な使い方まで分かりやすく解説します。
RPEとは何か?|主観的運動強度の定義


RPE(Rating of Perceived Exertion)とは、
トレーニング中に「どれくらいキツいと感じたか」を基準に強度を管理する指標です。
もともとは、Gunnar Borgによって提唱された指標で、現在の筋力トレーニングではより扱いやすい1〜10スケールで使われています。
この考え方では、重量をあらかじめ固定するのではなくその日の体調や感覚に応じて負荷を調整します。
例えば
- コンディションが良い日は重量を上げる
- 疲労が強い日は重量を抑える
といったように
日々の状態に合わせて柔軟に調整することで常に適切な強度でトレーニングを行うことができます。
このような方法は「オートレギュレーション」と呼ばれ近年のトレーニング理論において重要な概念とされています。
RPEとRIRの違い|キツさと余力の関係


RPEとよく一緒に使われるのが、RIR(Reps In Reserve:あと何回できるか)という指標です。
この2つは似ているようで役割が異なります。
- RPE:どれくらいキツかったか(主観的な強度)
- RIR:あと何回できるか(残り回数の目安)
つまり、RPEは「キツさ」・RIRは「余力」を表しています。
例えば
「RPE8」と感じた場合は「あと2回できるかな?(RIR2)」という状態を意味します。
このようにRPEとRIRは別の指標でありながら、互いに対応関係を持っているためセットで理解することが重要です。
RPEの目安
| RPE | 体感(どれくらいキツいか) |
|---|---|
| 10 | 限界。もう1回もできない |
| 9.5 | 限界に近い。ギリギリあと1回できるかどうか |
| 9 | かなりキツいが、あと1回できる余裕がある |
| 8.5 | しっかり重いが、あと1〜2回できる |
| 8 | 重さを感じるが、途中で止まることなく挙げ切れる |
| 7.5 | ややキツいが、スピードは大きく落ちない |
| 7 | 余裕あり。フォームを意識できる |
| 6 | かなり余裕あり。ウォームアップレベル |
※あくまで参考です。
RIRの目安
| RIR | 目安(あと何回できるか) |
|---|---|
| 0 | 限界。もう1回もできない |
| 1 | あと1回できる |
| 2 | あと2回できる |
| 3 | あと3回できる(余裕あり) |
| 4 | まだかなり余裕がある |
なぜRPEが重要なのか?|オートレギュレーションの観点から


近年のトレーニングでは、「オートレギュレーション(自動調整)」という考え方が重視されています。
これはその日の体調や疲労度に応じてトレーニング強度を調整する方法です。
例えば
- 睡眠が不足している日は同じ重量でも強く感じる
- コンディションが良い日は普段より軽く感じる
このように、同じ重量でも“キツさ”は日によって変わります。
しかし、毎回同じ重量でトレーニングを続けてしまうと
- ボリュームが不足する日
- 負荷が強すぎて回復が追いつかない日
が生まれてしまいます。
RPEを活用することでその日の状態に合わせて強度を調整できます。
無理なく、かつ効率よくトレーニングを積み重ねることが可能になります。
また、Eric HelmsやMichael Zourdosらの研究でも、RPEやRIRを用いたトレーニングは柔軟な強度管理に有効であるとされています。
RPEのメリットとデメリット


メリット
RPEを取り入れることで、その日のコンディションに合わせたトレーニングが可能になります。
これにより
- 刺激不足を防ぎやすい
- 無理な負荷による疲労を避けやすい
- 長期的に安定したトレーニングができる
といったメリットがあります。
結果としてトレーニングの質が安定し、継続的なパフォーマンス向上につながります。
デメリット
一方でRPEには注意点もあります。
主観的な指標であるため、トレーニング経験が浅い場合は正確に判断しにくいことがあります。
また
- 疲労の影響で無理な設定で行うとキツく感じやすくなる
- フォームの崩れを限界と勘違いする
といったケースも起こりやすくなります。
そのため初心者の場合は、
- RPE6〜8を目安にする
- フォームを優先する
といった使い方から始めるのがおすすめです。
RPEの実践的な使い方|強度設定の具体例


基本の考え方
- メイン種目:RPE6〜10
- 補助種目:RIR0〜3
具体例(スクワット)
スクワット
→ RPE7で5回 ×4セット
このとき重要なのは重量を固定しないことです。
- 軽く感じる場合 → 重量を上げる
- 重く感じる場合 → 重量を下げる
この調整によって、常に適切な強度でトレーニングを行うことができます。
RPEだけでは不十分|ボリュームとの関係
RPEは「強度」を管理する指標ですが、
トレーニング効果はそれだけで決まるわけではありません。
筋力や筋肥大の向上には
- 強度
- ボリューム
- 頻度
のバランスが重要です。
特に、Mike Israetelが提唱する
- MEV(最小有効ボリューム)
- MRV(最大回復可能ボリューム)
といった考え方と組み合わせることで、
より精度の高いトレーニング設計が可能になります。


まとめ


RPEはトレーニング中の「キツさ」を基準に強度を調整するための指標です。
同じ重量でも日によって感じ方が変わるという前提に立ち、その日の状態に合わせて負荷を調整できる点が大きな特徴です。
RIRとセットで理解することで、より正確な強度管理が可能になります。
ただし、主観に依存するため、最初はRPE6〜8程度を目安にしながら使うことが重要です。
また強度だけでなく、
- ボリューム
- 頻度
といった要素も含めて考えることで、
トレーニング効果を最大化することができます。
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